足尾山塊末端 栗生山 2010年2月21日
所要時間 6:26 駐車スペース−−6:29 栗生神社−−7:02 稜線−−7:08 栗生山 7:14−−7:30 栗生神社−−7:32 駐車スペース
栗生山は渡良瀬川右岸に位置し、足尾山塊が渡良瀬川へと消える裾野の途中にある山だ。付近は山ばかりでいくつものピークがあるが、地形図に山名が記載された山は栗生山だけである。実家からそこそこ近いこともあって後で登ればいいやと考えていたが、赤城の近くなので2日目に登るには適当だろうと足を延ばした。
地形図では登山道は書かれていないが、ネットでちらっと調べたら南側にある神社マーク(栗生神社)から山頂まで登山道があるとのことだ。手持ちのガイドブックのどれかには栗生山が記載されていたと思ったが、今の時代は書籍を発掘するよりもパソコンで検索した方が手っ取り早い。
石段前の駐車スペース | 石段を登り始める |
国道122号から上田沢方面へと県道257号線に入り、栗生神社の案内に従って左に曲がる。集落に入ってすぐに左に分岐する舗装された林道に栗生神社の標識があり、上がっていくと右に入る細い林道を上がるよう案内があった。ここまでは人家があるようなので整備された道だが、この先は地形図の破線にあたる部分で日のあたらない杉植林の下を走る林道なので徐々に雪が見られるようになる。連続しないで断片程度の残雪ならうちの車でも問題なく上がれるが、結構傾斜がきついので雪(というより圧が氷化したもの)が数m連続するとスタッドレスでも後輪が空転するようになり、それなりの勢いで突入しないと登りは無理だった。4WD車ならまだいけるかもしれないが、うちの車で無理をするとろくなことはないので、鳥居があって広場があるところに車を置いて歩くことにした。林道はまだ先に続いており軽トラが下ってきた。
石段途中の門? | 栗生神社 |
神社奥左に登山口がある | 千切れた登山口の標識 |
鳥居から上部は石段が続き、数分歩くと栗生神社に到着。なかなか立派な建物だ。さて、登山道はどこにあるのだろう? 周囲を見渡しても標識類は見えないが、雪の時期は先人の足跡が残るので大いに役立つ。複数の足跡は神社左奥へと続いており、谷に沿って登山道が上がっていた。入口の杉の木にはちぎれて小さくなった手製の案内標識が打ち付けられていた。
コンクリート舗装の林道出現 | 林道終点 |
登山道を少し歩くとコンクリート舗装の林道に合流した。車を置いた場所の僅かに下から、右に上がっていくコンクリート舗装の林道があったのでたぶんそれの続きだろう。積雪で凍っていてスタッドレスタイヤでは上がれないだろうけど。数分歩いて林道は終点となり、再び雪に覆われた登山道を歩く。
谷の右岸を登る。谷の反対側はガレ | 右手の斜面は幕岩状の岩壁帯 |
登山道は左手の谷の左岸を上がっていくようだ。右手に尾根はあるのだが、上部は岩壁帯で登るのは難しい。左手の尾根に取り付くにも谷沿いに険しい露岩帯が続くので、安全に登れるルートは谷筋しかなかった。幸い、植林で日当たりが悪く、残雪が凍っている区間はほとんど無くアイゼン不要で上がっていけた。
鞍部直下 | 尾根を右に進む。トレースは続く |
稜線が近づくと進路は左に曲がり、標高920m鞍部に飛び出した。今日は冬型は緩むはずだったが冷たい北西の風が吹き付けて寒い。気温は-6℃程度であるが、標高を考えると昨日と同等だろう。進路を右に変えて尾根を上がっていく。今までは杉の植林帯がずっと続いたが尾根に上がってからは自然林に切り替わった。
栗生山山頂 | 栗生山山頂から見た袈裟丸山方向 |
自然林なので杉林より日当たりがいいようで薄くなった雪を踏みしめ、登山道を緩やかに上がっていくとあっけなく栗生山山頂に到着した。三角点が鎮座し、手製の標識がかかっていた。ここは群馬県なので3D標識は無い。山頂は頭上は開けているが周囲はやや密度の高い落葉広葉樹が立ち並んで、冬枯れの今の時期でも展望は悪い。
栗生山西部から見た赤城〜袈裟丸山(クリックで拡大) |
栗生山西部から見た奥多摩、奥秩父〜八ヶ岳(クリックで拡大) |
充分展望を楽しんで下山開始。林道以外は凍結箇所はほとんど無く、持ってきたアイゼンを使うことなく車に戻れた。
2000m未満山行記録リストに戻る